焼き絵は、木の持つ自然の色が焦がすことで癒しの表情として浮かび、あなたに優しく語りかけます。
【焼き絵とは】
焦がし絵とも言います。
英語ではポーカーワーク(Pokerwork)、バーニングアート(Burning Art)、ウッドバーニング(WoodBurning)、焼き画(Pyrography)とも言います。
作り方は、※焼き鏝(コテ)で、木の表面を焦がして絵を描くのですが、文章で説明をしても作品のイメージはなかなか伝わりにくいかもしれません。
※焼き鏝(コテ)
電熱ペンのことで、ハンダごてのように、電源を入れるとコテの先端に付いた金属が熱くなり、木を焦がす程度の発熱があります。絵を描くときは、流す電流の強弱で、発熱の温度をコントロールします。(以下、電熱ペンと呼びます)
自分が使用している電熱ペンは、ハンダごてで有名な、白光というメーカーの「マイペン」です。
なので、焼き絵は電熱ペンを使って木材に焦げめをつけることで、絵や文字を書く技法です。
素地の木材から引き出された焦げ目は、繊細な図柄の表現によく調和します。
【材料・用具、作り方】
電熱ペンの他に、
一般的には原画、トレーシングペーパー、エンピツ、消しゴムなどです。
自分の場合、原画とカーボン紙、紙ヤスリです。
(1) 練習のために写真や雑誌などを使う場合もありますが、頭の中のイメージを紙に描き落とします。
(2) キャンバスとなる木の表面を、描きやすくするため細かい紙ヤスリで擦ります。
(3) 原画をコピーして、カーボン紙を敷いて、原画の上からなぞってカーボンで下絵を描いておきます。
(4) あとは原画を見ながら、電熱ペンで根気よく焦がしていきます。
【焼き絵職人Rockyの世界〜こだわり〜】
廃材の蘇生。
私は、廃材になった木の板を拾ってきては、そこに絵を描き、蘇生させています。
着色ではなく、焼くことで木が本来持っている『色の可能性を引き出す』。
自分の絵を観ていただくことが縁となって、『人の心から感動を引き出したい』と思っています。
電熱ペンを購入してからというもの、すっかり焼き絵の虜になった私は、夜な夜な作品を作り続けました。作品を10枚ほど描きためたある日、クリスマス記念のアートパーティー開催の情報に目にとまりました。
出展者の募集があったので、自分の「絵」力を把握したくて応募してみることにしました。
生まれて初めての『焼き絵』の発表は、初めて路上でやったギターの弾き語りくらい緊張しましたが、予想以上に好評をいただき、約100名の参加者の方々が興味を持って『焼き絵』を観てくれました。
そこで私は確かな手応えを感じ、ますます『焼き絵』の魅力に取り付かれました。
多くの方に感動をお届けしたく、2011年の2月、第1回目の『焼き絵 個展』の開催を皮切りに、個展活動を続けております。